笑み食堂

高知に来て本当に良かった思えるいくつかの瞬間のうちトップ3くらいに入るのが、飲み会に参加した時です。料理と日本酒があまりにもおいしいのでおとぎ話の竜宮城に来たかのような錯覚を覚えます。もちろん竜宮城には行ったことはありませんが。

昨日は職場の飲み会で、職場の職員御用達の「えみ食堂」で飲み会でした。えみ食堂は食材の仕入れに評判が高く地元のみならず高知の旬の食材を使ったおいしい料理をいつも出してくれます。昨日もクジラの鍋と鴨の鍋、なんだかわからないけれどプリプリのうまい刺身、ウツボのたたき、ジューシーなから揚げ、明太子の入った鶏もも、新鮮な地のもののサラダなどおいしいものだらけでした。鴨はおそらくその辺を飛んでいた新鮮なもので、クジラもおそらくその辺の海を泳いでいた新鮮なものに違いないと思える絶品でした。

土佐流の酒の飲み方にもだいぶ慣れてきました。「返杯」という飲み方で一つのお猪口でお互いに酒を注ぎ合います。飲んではお猪口を相手に渡し相手が飲んではこちらにお猪口が返ってくる。お猪口が行ったり来たり、それが永遠に続きます。昨日もまばたきをするペースよりも早く日本酒を飲み続けました。

えみ食堂は良心的な店なのでお猪口は小さめで助かります。もっと良心的な店では湯のみ茶碗みたいなので返杯をやらねばなりません。でも大丈夫。高知は水が良いので悪酔いしません。ありがとう仁淀川ありがとう司牡丹。

さんざん酒を飲んだ後のシメはのんびり千鳥足で、満天の星空を楽しむことです。宇宙の中心にいる感覚。いつまでも家に着きたくないと思いながら歩きます。これも高知に来て良かった思える瞬間です。