こころに響くダンス

恥ずかしながら民俗芸能といったものと接したことがありませんでした。日本に住んでいながら日本の民俗芸能について何も知りませんでした。川越祭りの山車に乗っている笛と太鼓と踊り手を遠くから見たことはありましたがなんの感情も湧かなかった、その程度の記憶しかありません。

高知県日高村に越してきて沖名の花採太刀踊り(はなとりたちおどり)に出会った時、自分の運の良さに本当に感謝しました。日本一素晴らしい民俗芸能であり武道と巡り合えたからです。しかしよく考えてみたら武道についてはまあまあ知っている方ですが、花採り太刀踊りは生まれて初めての民俗芸能でした。

昨日、高知県民文化ホールで開催された第58回中四国ブロック民俗芸能大会で生まれてから2つ目の民俗芸能を見ました。2つ目もとても感動してしまいました。

それは愛媛県両谷の獅子舞です。楽しそうに踊っていた赤い小猿と獅子を最後に狩人が銃で撃ち殺すお話が無言のダンスで表現される舞を見ていると、生きる切なさとか悲しみのような感情が心の中に湧き上がってきました。2種の太鼓が刻む単調なリズムが心に突き刺さりました。

私たちの日高村花採り太刀踊りは見ても舞っても血が沸き立つのを感じます。真剣のもつ極限の緊張感と他者への思いやりがこの舞いにすべて表現されています。早く覚えて見る方から舞うほうになりたいものです。

民俗芸能の奥深い世界を垣間見た一日でした。まだ2種類しかみてませんが。

それにしても舞台上で舞うのはやはり特別です。高知県代表に選ばれた名誉とプレッシャーのおかげでその夜の打ち上げは参加者一同いつもの倍以上のペースで酒が進みました。昨日はブログを書こうと思ったら飲み過ぎで目の焦点が合わなかったので書けませんでした。高知の酒は日本一です。これは自信をもって言えます。