太平洋の「海とレモン」

「海とレモン」さんは四万十市中村のアロマテラピー&エサレンボディワークの一軒家サロンです。この夏レモンの似合う瀬戸内海から太平洋の中村へ移住した素敵な女性が営んでいます。

中村は不思議な街で、世界中から優れたセラピストが集まってきています。セラピストというのはアロマセラピストや整体、タイ式マッサージ、アーユルヴェーダ、鍼灸など手を使った施術全般をいいます。10月に行われた四万十養生塾でレモンさんと会って以来とても魅力的なセラピストの皆さんと交流ができ、私も中村に魅了されています。もちろん一番好きなのは日高村です。

日高村と中村とは歴史的に浅からぬ縁があります。四国を平定した長宗我部元親と最大の激戦を繰り広げた日高(当時は日下)の土岐城主は中村の土佐一条氏の家臣でした。もう一つ、どうでもよい小さな縁ですが私の祖母は中村の出身です。

レモンさんのエサレンボディワークとも勝手な縁を感じています。アメリカの西海岸にあるエサレン研究所は世界中のセラピーを集め研究している有名な機関で、私たちセラピスト憧れの場所です。エサレンボディワークはこの研究所から生まれました。レモンさんはこの研究所の出身です。

私はエサレン研究所ともボディワークともまったく関係がありません。なのにエサレン研究所の名前を勝手に使ったことがあります。日高村地域おこし協力隊に応募するとき「日高村に日本のエサレン研究所を作る」と応募動機に書きました。私も、もちろん日高村の人もエサレン研究所のことなんてまったく知らないのにです。本気で世界中のセラピーを集める気があったわけではなく、かといって必死に鍼灸院を開業するつもりもなく、本音はただ日高村が好きになったので応募したのですが、そんな子供っぽい動機ではだめだと思ったので、エサレン研究所などと言って体裁を整えてみました。エサレン研究所および日高村関係者の皆様にお詫びします。

こんな感じで応募動機を書いてすぐにエサレンのことなど忘れていたにも関わらず、レモンさんのエサレンを聞いた瞬間、勝手にまた縁を感じてしまい、中村または日高村に日本のエサレン研究所を作れる気が本当にしてきました。優れたセラピーを求めて世界中から高知に人が集まる。そんな日が将来くる気がしてきています。

レモンさんは四万十川の美しい景色を見たとき即座に四万十に住むことを決めたそうです。私は一度も日高村を見たことないのに住むのを決めました。二人ともアホなのかもしれませんが、よく言えばどちらも土佐との不思議な縁を感じます。

よいセラピーには美しい場所が必要です。レモンさんは美しい四万十で最高のアロマセラピーとエサレンボディワークをおこなっています。

今夜、日高村の夜空には美しい天の川が流れています。私が任期終了後何をやるかはわかりませんが、日高村で鍼灸やるのも魅力的です。

写真は日高村の青い空です。