烏ヶ山の大みそか

去年の大みそかは埼玉県川越にいて、日高村のことは存在すら知りませんでした。

それが今、日高村に住んでいるのはとても不思議です。しかも日高村が自分にとって一番大切な場所になっています。なんだかわからないけれど感謝の気持ちでいっぱいです。

家から村の中心へ向かう道で烏ヶ山(写真)を見るたびに、巡り合わせの楽しさにとても幸せな気持ちになります。

人生でわかっているのは、何が起こるかわからないことだけと言います。

まったくその通りだと実感した今年でした。

来年もまた不思議な巡り合わせを期待しています。

ありがとうございました。

山のよろしさ 水のよろしさ 人のよろしさ

表題は、仁淀川町池川を詠んだ種田山頭火の俳句です。

まったく五・七・五になっていないのに俳句だそうです。

それにしても池川のことを見事に表現しています。池川はすべてこの俳句の通りの土地です。

山頭火の俳句には他に、

「酔うてこほろぎと寝ていたよ」

「まつすぐな道でさびしい」

「どうしようもない私が歩いている」

など心を打つ俳句がたくさんあります。

山のよろしさ~は池川のことを詠んだ句ですが、日高村を含めた仁淀川流域全体に当てはめることができます。

今日は、村の直売所「村の駅ひだか」で地元の方とふるまい餅とふるまいはちきん地鶏鍋を手伝ってきました。

今年の仕事納め、村の人情の篤さに助けられた一年の締めくくりに、山頭火の句に出会ったのは偶然ではない気がします。

以前から知っていた山頭火でしたが、この四国の地で触れる山頭火はまた一段と趣があります。四国では「歩く」ということに特別な意味があります。山頭火の句はそれをよく表現していると思います。埼玉県川越で読む山頭火と日高村で読む山頭火がこれほど違いがあるとは思いませんでした。四国の道には山頭火に今でも出会えそうな雰囲気があります。

来年は山頭火を探しに四国中を歩いてみるつもりです。

来年もよい一年になりそうです。

仁淀川町池川で山頭火は「野宿」と題して「わが手 わが足 われにあたたかく寝る」と記しています。

四国では野宿もあたたかい。

桂浜の魅力に悩む

関東からお客さんが来ると、必ず桂浜に連れていくのが習慣になっています。

理由は定番観光地だからとしか思いつきません。

もう何度行ったかわからないほどたくさん桂浜に行きました。

するとだんだん桂浜の魅力もわからなくなってきました。

たくさんの人を案内しましたが、今まで桂浜に興奮したのはたった一人。

坂本龍馬(福山雅治)ファンの義理の姉だけは喜んでくれました。

私が初めて桂浜に行った時はきれいな海岸だと思いましたが、何度も行くとなんでもなくなります。

観光地ってどこでもそんなものではないでしょうか。一度行けば十分です。

そのうえ観光に来ているのに観光地に行きたくない人は意外と多いと思います。そんな人たちは地元の人だけが知っている場所に行きたがり、観光客が行かない店で食べたがります。私もそうです。

私は、高知でおいしいものを食べさせたいと本気で思っている観光客を、ひろめ市場へは連れていきません。

同様に、はりまや橋を知らない人をはりまや橋には連れていきませんし、また坂を登りたくない人を高知城には案内しません。

やはりお客さんには感動して喜んでもらいたいので。

高知の人は意外に思うかもしれませんが、日高村には感動があります。

関東から来たお客さんで、烏ヶ森や沖名から眺める山々を見て感動しなかった人は今まで一人しかいません。関東の山とは違う迫力があるからだと思います。

感動しなかった一人はさきほどの坂本龍馬(福山雅治)ファンの義理の姉だけです。

彼女は、日高村の景色に興奮して遊びまわる自分の子どもたちを注意するのに忙しくて周りをよく見ていませんでした。

今度お客さんが来たら、もう高知市はとばして空港から日高村に直行します。

写真は桂浜から見た今日の海。

ちなみに海は日高村にはありません。

紅白を目指す気持ち

紅白歌合戦まであと3日。

今日で仕事終わり&忘年会を迎えた私たち日高村は、リベットボタン「トマトの神様」とともに未来の紅白歌合戦出場を目指しています。

まさか高知に移り住んで紅白を目指すとは思いませんでした。

なぜかとてもやる気になります。

こんな大きな目標を共有できる仲間に巡り合える日高村は、もし紅白に出れなくても、日本一です。

まあ紅白は横に置いておいても、

確実なもののないこの時代に、

一つだけ確実に言えるのは、

全世界の地域おこし協力隊の中で私が一番幸せです。

忘年会会場になったレストラン高知も最高でした。

駅弁がやってきました

義理の両親が駅弁をもって東京から高知へ来てくれました。

隠居してたっぷり時間があるからと鉄道で6時間かけてやってきました。

岡山までが新幹線で3時間。岡山から高知までが3時間。特急南風は特急の割にはのんびりし過ぎている気がします。もっと高知へ急いでほしいものです。

ちなみに東京の人は土讃線を電車と呼びますが、間違いです。

汽車と呼んでください。電気モーターではなくディーゼルエンジンで動いているからです。

なぜか高知ではこの呼び方にこだわる人が多くいます。ついつい電車と言ってしまうので何度か地元の人に注意されました。

義理の両親はお正月を高知で過ごすためにやってきました。

このお正月は、二人のほかに5人親戚がやってきます。みんな高知のおいしいものをとても楽しみにしています。

でも残念。お正月はどの店もやっていないようです。私たちの下手なお正月料理で我慢してください。

今夜はお土産に買ってきてもらった駅弁を楽しみました。

にぎやかなお正月になりそうです。

西日本おいしいものドライブ

高知に住んでいると西日本のどこへ行くにも便利です。

埼玉にいる頃は太平洋へ行くにも日本海へ行くにも必死で車を走らせました。今は太平洋も日本海も瀬戸内海も行きたいときにすっと行けます(日本海は少し遠いですが)

上の写真は佐賀県唐津のイカの活け造り。透明なイカに驚くドライブ。

広島県福山市のタコ飯。初めてタコがおいしいと知ったドライブ。

中国地方の定番、広島のお好み焼きドライブ。

食わず嫌いだった釜揚げうどんドライブ。もちろん香川県。

大分のとり天。とり天発祥の店を訪ねるドライブ。天ブラなのに中華料理店でした。

気のせいか、西日本は東日本よりおいしいものが多い気がします。

瀬戸内海があって、海がひとつ多いせいだと思います。

ドラマより面白い野鳥観察

私の借りている屋敷(築40年ですが以前住んでいた埼玉のちんまい家に比べるとはるかに大きな家なので「屋敷」と呼んでいます)の前にはのどかな小川が流れています。

この小川に数十羽の冬の水鳥たちが戻ってきました。戻ってきたのはオオバンとカルガモ。オオバンは真っ黒の全身に白い額とくちばし、カルガモは白っぽい顔に黒褐色の身体。両方ともカモの仲間です。

眺めていると、一羽のカルガモの赤ちゃんが家族とはぐれました。

不安げに家族を探すカルガモの赤ちゃん。黒いオオバンたちに邪魔者扱いされながら再び家族に合流できるまでの様子は、見ているこちらまでドキドキする大冒険でした。

大冒険が無事終わり一安心していると、カラスが3羽飛んできました。3羽の動きを見るとどうも小さな子ガモを狙っているようです。小さなカモたちもよくわかっているようで慌てて草むらの中に隠れて身を潜めました。

カラスたちは草むらの周囲でしきりに鳴いています。3羽で何か会話しているようにみえます。カラスたちの鳴き方と視線の方向や他のカラスとの位置関係を一か月も観察すれば、カラス語が理解できるようになるかもしれない。などと考えながら、いざカラスが子ガモを襲ったら助けに駆けつけようと身構えていると、小川の向こう側を犬を散歩させているおじいさんが通りかかり、カモもカラスも全員一斉に飛び立ちました(写真上)。

人間が一番強いようです。

いつのまにかもういくつ寝るとお正月になっています。今日は屋敷の庭を掃除するつもりでした。

しかし、目の前の小川で水鳥たちを観察していると掃除する間もなく日が暮れてしまいました。

冬の一日はすさまじいスピードで過ぎ去ります。考えてみたらこの一年もあっという間でした。

日高村の生活を楽しんでいるだけの一年だった気がします。

明日以降、水鳥たちの誘惑に負けず屋敷を大掃除できるか不安になってきました。

オムライス街道カレンダー

リベットボタンさんのオムライス街道カレンダーが大好評です。

昨日から各店舗でのプレゼントも始まり、オムライス街道の温かさが伝わるイラストに笑顔の輪が広がっています。

日高村に来て初めてのクリスマスはオムライス一色です。

オムライブの始まる日

リベットボタンのクリスマスコンサート「オムライブ」は大成功でした。

高知新聞が今日の朝刊で大きく取り上げてくれたので、リベットさんと日高村のことは今では高知地方の隅々にまで知れ渡っています(はずです)。

日下小学校の子どもたちのため特別に開催された今回のオムライブ。子どもたちは心からの笑顔と歓声でオムライブを歓迎してくれました。昨日の日高村は大嵐でしたが、オムライブは嵐を吹き飛ばしました。

それにしても小柄なリベットボタンさんの力強いライブパフォーマンスには驚きました。バックダンサーをつとめた私たちサングラスサンタ隊も最初は緊張していましたが、一曲目の「トマトの神様」が始まってすぐリベットさんの透き通ったきれいな歌声にノリノリの乗せられていました。残念ながら私は一曲目が終わると撮影係でしたが、おかげで子どもたちと一緒にライブを楽しめました。

話は変わりますが、

日高村の子どもたちの明るさや元気さや素直さに触れると、この子どもたちを育てている日高村地域社会の健全さに感動します。日高村にいると日本の未来に自信が持てます。ほとんどの日本人が気づいていませんが日高村から学ぶ日本の未来はたくさんあります。都市の人たちの荒廃ぶりを見ると、東京の価値観に地方が合わす時代から、地方のもつ個性的な価値観をみんなで学ぶ時代になったと確信しています。

昨日嵐の体育館で、オムライブを今回だけで終わりにしてしまってはもったいないと思ったのは私だけではないはずです。オムライブの感動を日高村だけではなくもっとたくさんの人に体験してもらいたいと多くの人が思いました。

リベットボタンさんという素晴らしいパートナーを得て、昨日はこれから日高村の魅力を世界に伝えてゆく「オムライブ」の始まる日になりました。

高知で楽しむ贅沢な焼肉

RCサクセションの大好きな曲「雨上がりの夜空に」を歌いたくなる満天の星空が、日高村の空に広がっています。昼間の嵐はどこかに消えました。

今夜は焼肉忘年会。宴会とは思えないようなセレブな肉が出てきました。「焼肉ここから高知店」。チェーン店とは思えない贅沢な時間。

ではまた明日。