私が額を3針も縫う大怪我した原因は、
今を去ること2週間前、5月5日の子供の日に大量発生した毛虫たちを大虐殺したせいだと思っています。
殺された彼らの怨念が翌日私の頭に木を直撃させたのです。
私としても毛虫を殺すのは本意ではありませんでした。
高知に住んでいる頃に大事な松の木を毛虫に枯らされかけた以来、大量に発生した毛虫は駆除するのが習慣になっていたせいです。
それが今回は特に理由もなくただ大量に発生しただけで駆除してしまい、そのために毛虫たちの恨みをかってしまったような気がしています。
ただその傷も今日無事に抜糸を済ませ、腕の良いお医者さんに巡り合ったおかげでありがたいことに傷もほとんど目立ちません。
念のため撮った頭部のCTにも異常はありませんでした。
この歳になると、傷を縫う痛さとか抜糸の怖さよりも、CTに変なものが写っていないかの方が心配になります。
中年あるあるで、こういう何気ないことがきっかけで腫瘍が見つかるというのはよく聞く話です。
結果が出るまでは年甲斐もなくものすごくドキドキしました。
もうすぐ自分の人生がひっくり返るかもしれない。まもなく死の宣告が下るかもしれない。もう2度と死ぬまで平和な日は来ない。いつもの日常はあと数十分で終わるのだ。などなど。
結果は異状なし。
ホッとしながら家に帰ると、恐ろしい虐殺を逃れ生き残った毛虫たちが、無数の綿のように白くふわふわ飛ぶ小さな蛾(蝶?)となって、そこら中を舞っていました。
飛んでいる姿を見たところ、彼らが兄弟姉妹を殺した私を恨んでいるかどうかはわかりません。
ただ必死に飛ぶ姿を見て、来年は大虐殺をやめようと思いました。