鳥語の耳を作る

鳴き声を聞いただけで、鳥の種類を知ろうとしています。

ただこれが非常に難しい。

耳で聞いて「この鳴き方は特徴的だ。覚えた」と思い、自信をもってネットで調べるともう忘れています。「あれ?どんな鳴き方だっけ?」。

言うまでもなく私は人間なので、耳から入ってきた鳥語(鳥の鳴き方)を頭の中でも、もちろん口でも再現できません。

ホーホケキョと鳴くウグイスのようにわかりやすく鳴いてくれる野鳥は良いのですが、人間にもわかりやすく、やさしく鳴いてくれる鳥は10種類もいません。

たいていの鳥は鳴き声を聞いても、次の瞬間にはどんな鳴き方か忘れてしまっています。

ただこれも練習で、ずっと聞いていればわかるようになると専門家は言います。

確かにその通りで、高知に来た3年半前よりは鳴き声が分かる野鳥も増えてきました。

達人は、野鳥の声をまるで人間の声のように聞いています。

例えば、ヤイロチョウは「シロペン、シロペン」と鳴くと言われますが、私のような素人が録音でヤイロチョウの声を聞いても、「シロペン」とはまったく聞こえません。

ヤイロチョウは、やはり人間の口と頭では決して再現できない声で鳴いています。

私の耳はまだまだ修行が足りないようです。

 

近頃、家の周りにはセグロセキレイがたくさん集まってきています(表題写真)。

ようやく最近になって、鳴き声を聞けば「ああ、セグロセキレイが来たな」とわかるようになったのですが、ここまで理解するのにだいぶ時間がかかりました。

やはりたくさん聞いて、耳を鳥語に慣らすのが大事です。

ただわかっても、誰かにセグロセキレイはどんなふうに鳴くの?と聞かれても、再現できません。

挑戦しても、馬鹿みたいに口を尖らせてピーピー言うだけ。やりながら恥ずかしくて顔が赤くなります。

この先、もっとずっと聞いていれば、耳が作られて「シロペン」や「ホーホケキョ」のように鳥語が人間語に聞こえてくる日が来るはずです。

いつか「セグロセキレイはこうやって鳴くんだよ」とうまく伝えられるようになれるかもしれません。

しかしこうなるともう鳥語ではなくただの人間語のような気もしますが。




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