新潟のホテルの駐車場、
車を止めた隣に偶然同じ高知ナンバーの車が止まりました。
東京に戻ってきて一年以上、これまでに一台の高知ナンバー車も見ていません。
愛媛、香川、徳島の車はたくさん関東にも走っています。
ところがどうしたわけか、高知ナンバーの車は目を皿のようにして探しながら運転していても一台も見かけません。
どこを走っても高知ナンバーの車は私の車だけ。
通りを歩く人が珍しがってじっと見つめてくれることをしばしば。
高知ナンバーの車と出会いたいとこの1年ずっと思っていました。
それがとうとう新潟で出会えました。
こんな偶然ってあるでしょうか?
太平洋から遠く離れた日本海の街で、同じ場所にほぼ同時に到着した2台の高知ナンバー車。
運命を感じます。思わず運転席から下りてきた年配の男性に声をかけると、
香美市から仕事で新潟を訪れた土佐打ち刃物の職人さんでした。
新潟も包丁で有名なので高知と少なからずつながりがあるそうです。
香美市は、日高村とは高知市をはさんでだいぶ反対側の土地。
お話を伺ってみると、高知ナンバーの車に乗っているという以外に私たちに共通点はまったくありません。
「日高村というと林業が盛んなが?」とおっしゃるところをみると、
日高村のことはあまりご存じないようです。(日高は林業よりも農業の土地です)。
それに私もあまり香美市や土佐打刃物のことは知りません。
高知工科大の学園祭へ遊びに行ったことがあるくらい。
高知は広い。いろんな人が住んでいます。
そのようなわけで1年以上待ち焦がれた運命の出会いは、あまり盛り上がらずあっさりと終わりました。
先方も突然話しかけてきた東京弁の自称高知人を怪しく思ったようで、
話しながらしきりに私の車のナンバーをのぞき込んでいました。
それでも私にとってとてもうれしい出会いであることにちがいはありません。
新潟への旅で、高知との絆を再確認できた気がします。