鍼灸院の名前には、その鍼灸師が一番大切にしているものを付けがちです。
私がこの地球上で最も尊敬している二人の鍼灸師、稲森先生は「プラーナ」、鵜沼先生は「元気」をご自身の治療院の名前につけています。
私もそれに倣おうとしました。
私が鍼灸師として一番大切にしているのは「希望」です。
病気を回復する上で希望ほど大切なものはないと私は確信しています。
ものすごく病状の重い人でも心に希望が生まれた途端みるみるうちに元気になっていったのを何度も見てきました。
どうすれば鍼で希望の火を灯せるか。
これが鍼灸師としての私の大事なテーマなので、今度の新しい鍼灸院も当初「希望鍼灸院」と名付けました。
ところが、
嫁は大反対。「変な宗教みたい」と言います。
確かに言われてみるとそんな気もしますし、父の法律事務所の中で営業する関係上、変な宗教に嫌悪感を持っている人も多いと思われるので「希望鍼灸院」は止めました。
そうなるともう名前なんてどうでもいいので、
自分の名前を付けて「中元鍼灸院」にしようかと思いましたが、これだと父が弁護士辞めて鍼灸師になったかと思われてしまいます。
そこで結局、鍼灸院の近くを流れる川にかかる橋を名前にしました。
「大栗橋鍼灸院」。
栗は好きですし、堅そうで気に入っています。
写真はその大栗橋の橋の上から撮影した大栗川です(2019年)。