讃岐うどんを思い出せる多摩に二つある店のうちの一つです。
今日はおかげでホームシックが悪化しました。
店名からも香川っぽさが強くにじみ出ています。
香川では一度も聞いたことのない店ですが、「讃岐」「釜あげ」と聞くと胸が切なくなります。
四国が懐かしい。
店がまえもまた香川のセルフうどん屋そのもの。
カウンターで注文したうどんを待っていると店の外に四国の風景がひろがっているような錯覚に襲われます。
歩道を歩いている白い服を着た人がお遍路さんに見えました。
ホームシックの治療に四国へ行きたくても、
東京がゴートゥーキャンペーンの仲間外れにされたおかげでしばらく高知や香川へ行けそうにありません。
しかしかりにキャンペーンの仲間外れにされなくても、すでに東京は日本の仲間外れになっています。
ひとり東京だけコロナが多いために、
旅に出たら石を投げつけられるんじゃないかと私たち多摩市民の間では秘かに話し合われています。
ただ今日の讃岐うどん。
実は半年ほど前、高知から引っ越してきてすぐの頃に一度来たことがあります。
その時は「これは讃岐うどんとちがうな」と思いましたが、
今日は「これこそ讃岐で食べたうどんだ」と思いました。
どうも悪化したホームシックが味覚を変えたようです。
調べてみると、このうどん屋は三重県からきたチェーン店でした。
「ほな讃岐うどんちがうか」。
忘れてしまう前に、もう一度本場で本物を食べたい。
一日も早いコロナの終息を願います。