記憶の中の野良猫

20年ぶりに多摩市へ帰ってきて、変わったことといえばノラ猫がいなくなったことでしょうか。

昔はたくさんの野良猫がいました。

当時どの猫もみんな顔見知りで、どこへ行けばどの猫に会えるのかもわかっていました。

今はみんないません。

妹に聞くと数年前までは野良猫もたくさんいて、エサやりおばさんが近所でトラブっていたそうです。

それがエサやりおばさんごと猫も消えてしまいました。

両方ともどこへ行ったのか妹も知りません。

それでも、月に一度か二度は見知らぬ野良猫を見かけることはあります。

あれは三日前。2月22日(にゃんにゃんにゃん)のちょうど猫の日のことです。

うちの庭を通り過ぎる小動物の影。

久しぶりに見る野良猫です。

白と黒の模様。

突然よみがえる淡い記憶。

私には小学生の頃「親友」と呼んでいた野良猫がいました。その猫にそっくりだったのです。

甘酸っぱいものが胸にこみ上げてきました。

ただ家の庭をトイレにされては困ります。

手を叩いて追い払いました。

私はもう40年前の私ではありません。

悲しいけれど、すっかり大人になってしまいました。




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