見かけにだまされちゃいけない村

「沖名は入り口が狭いのに中に入ると広いので初めて来た人は驚きます」

私の住む日高村沖名の家の前に立って大家さんが教えてくれました。少し高台にある家の前には広い田園地帯と遥かな山の景色が広がっています。狭い国道からは想像もできない風景です。

国道33号線から見える日高村は、一見するとごく当たり前のどこにでもある村に見えます。

「日高村は通り過ぎるだけの村でした」

以前、高知市から来た偉い人が村の駅ひだかで演説しました。過去の話とはいえ村民を前によく言えたものです。

写真は大滝山から見た日高村です。今日は雲に隠れていますが遠くに石鎚山も見えます。

昨日に引き続き、今日は護国寺の住職谷さんに大滝山の最深部まで案内してもらいました。谷さんのブログはこちら

大滝山には山姥(やまんば)伝説と呼ばれる古い言い伝えがあります。

「昔々、都から落ち延びてきた身分の高い少年金太郎とその美しい乳母(うば、山姥)が大滝山の洞窟に住み着きました。二人は村人と交流することなく山にこもって生活していましたが、ただ一人、醜男で村の誰からも嫌われていた五郎だけは時々山に入り二人に食事などを運んでいました。親切にしてくれる五郎に二人も次第に心を開いていきます。

そんなある日、乳母が病気で寝込みました。美しい乳母の寝姿を見た五郎は良からぬ気持ちを起こし乳母に襲いかかりました。それを見た金太郎は乳母を救うために近くにあった巨大な岩を持ち上げて五郎に迫ります。慌てて逃げた五郎は崖から落ちて死にました。」

大滝山には、二人が住んだ山姥(やまんば)の洞窟、金太郎が持ち上げた巨大な金太郎岩、そして五郎が落ちて死んだ五郎ヶ滝を実際に見ることができます。

高知では崖を滝と言います。大滝山の五郎ヶ滝は、切り立った崖でありながらまた雨が降ると本当に滝になります。

今日は五郎ヶ滝の上に座って谷さんの淹れてくれたコーヒーを飲みました。

足元には国道33号線と日高村。遠くには四国山脈の山々。

国道から歩いて1時間ほどでこの絶景です。贅沢な時間でした。

ところで、

山姥というと恐ろしいお婆さんをイメージすることが多いのですが、大滝山では色っぽい女性になります。

大滝山には鬼のようなお婆さんを美人にする不思議な力があるようです。

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