自衛消防技術試験に合格する

会社から取得せよと言われていた自衛消防技術試験になんとか合格できました。

同僚の多くはこの資格を取ってもほとんどメリットがないので受験していません。

私もそのことを知ってはいましたが、社長と直属の上司から受けろと言われたら一生懸命勉強して受験せざるを得ないのがサラリーマンの世界だと思うではありませんか。

上司の命令は拒否できない。

ところがそうではないようです。

上司たちから「受けろ」と言われ「はい受けます」と返事をしても、そのまま何もしないでスルー。

それがスマートなサラリーマンだそうです。

私はまだ新米リーマンなので馬鹿正直に「はあ」と返事をし、そのままがんばって勉強までしてしまいました。

サラリーマン社会の本音と建前は難しい。

おそらくそれを身につける頃に私は定年を迎えます。

 

試験の方は勉強の甲斐あって合格。

ただギリギリだったはず。

実際、実技がまったくダメで大きなミスもありました。

当然です。生まれてこの方、火災発生の館内放送なんて一度も聞いたことなどないのに、試験では私が自衛消防隊長としてデパートのお客さんに火災の発生を知らせ、避難の誘導をしなければなりませんでした。

私は最も重要な放送階の選択を間違い。これが実際の火災であったら地下にいた人は避難ができず、気の毒に全員焼け死んでしまいました。

シミュレーションで本当よかった。

合格できたということはおそらくミスはこれひとつだったのでしょう。合格できてうれしい反面、少し気恥ずかしい気がします。

 

自衛消防技術試験というのは、火災の発生から消防が到着するまでの間に被害を最小限にするための技術を身につける試験です。

ほぼイコール民間消防団。

私のいた高知県日高村では消防団の活動が盛んで、たくさんの友人が参加し、確か全国大会でも優勝していたのに、私はまったく興味がなかったのでまったく参加していません。

「ホース、よし!」

などと大声を出しながらみんなが練習しているのを見ても、自分とはまったく関係がないと思っていました。

そんな私が今消防の試験に合格しているのは不思議な気がします。

「起動ポンプ、よし!」

などと言っている自分がおかしくて仕方ありません。高知から帰ってこいと呼ばれているような気がしてしまいます。

高知へ帰ったら今度は絶対消防団に参加します。




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