車で川越から八王子多摩方面へ行く時は、狭山の茶畑を走り抜ける道(表題写真)が好きでした。
地上に広がる空のように、地平線まで続く緑の茶畑は、車やバイクで何度も走り抜け、そのたびに爽快な気分になったものです。
その道を昨日久しぶりに走ってみましたが、もはやあの爽快さは感じません。
あの懐かしい茶園と比べると狭山はどうもほこりっぽくて。
(狭山茶の真ん中で排気ガスを出してきた人間が偉そうに言えることではありませんが)。
こちらは日高村自慢の霧山茶園です。
排気ガスの道からは30分近く離れた誰も知らない山の上にあります。
神様だけが知っている天空の茶園。
埼玉を高知と比べるのは、少年野球を観に行って「こいつらプロじゃない!」と怒るのと同じで、フェアではないし何より一所懸命農業をしている埼玉の農家さんに大変失礼なので止めようと思うのですが、短期間に両方の景色を見てしまうとどうしても比べてしまいます。申し訳ありません。
さて、
昨今、急須でお茶を淹れる人はとても少ないと聞きます。
かくいう私も日高村で霧山茶園のお茶を飲んでから、生まれて初めて急須でお茶を淹れました。
埼玉に住んでいた頃には思いもしなかったことです。
霧山茶はわざわざ急須で淹れてまでも飲む価値があります。
昨日は狭山の茶園を通り、羽村市にある福島屋という日本全国から選りすぐりの食材ばかりを集めたスーパーへ寄ってきました。
商品棚を眺めると、高知をはじめ四国からやってきたものばかり。
ちなみに霧山茶は福島屋の六本木店にあると聞いています。
高知の人は「高知には何もない」が口癖ですが、いったいどこに目を付けているのか。
高知の農産物は、東京の高級スーパーの棚に堂々と並び、私には手の届かない立派な値段が付けられて飛ぶように売れてます。