一昨日、御殿場のホテルで寝ている時のこと。
それは深夜、寝ているので時間は分かりませんが夜の最も深い真夜中の頃だったと思います。
部屋の向こうから
シャリーン、シャリーン、シャリーン、
鈴のような音がゆっくりとベットに近いてきて、
シャリーン、
寝ている私のすぐ真横で止まりました。
目を閉じていても、ベットサイドに立つ人の気配をありありと感じます。
なぜかその人物はお坊さん、修行者だということも分かりました。
じっと寝ている私のことを見ています。
話はこれで終わりです。
ただ翌朝起きてみるとなぜか左の肩が痛いほど凝っていました。
このコリは今も続いています。
一昨日の日記には嵐の高速道を運転して肩が凝ったのだと書きましたが、もしかしたらこの時の霊に憑かれている可能性もあります。
見る人が見たら、私の左肩にはお坊さんの霊が乗っているかもしれません。
昭和の頃には病気の原因を憑き物のせいにすることがよくありました。
タヌキに憑かれたり、狐に憑かれたり、幽霊に憑かれたり。
私も同業者に治療を頼まれると、原因を聞かれても説明するのが面倒臭いので霊のせいにしたりします。
「背中に恐ろしい形相の鬼が乗ってるよ。だいぶ奥さんを怒らせたね。」
こんなふざけたことは同業者にしか言えません。普通の患者さんにこんなこと言おうものなら何とか商法と思われ、インチキ宗教の仲間と思われてしまいます。
病気の原因に狐や狸や幽霊が登場する昭和というのは、心に余裕のある楽しい時代でした。
今は狸や狐や幽霊よりも悪い人間が多過ぎて、適当なことはまったく言えません。
ところで、
今でも鍼灸を受けにくる患者さんの中には「自分に憑いた霊を落としてくれ」という方もいます。
鍼灸は気の流れをよくするので憑いてしまった霊をよく落とすのだそうです。
私には霊感はないので真偽のほどは分かりません。
そのようなわけで、
私の左肩の痛みの原因ももし御殿場で憑いた霊だとしたら鍼灸で落ちるはずです。
だけど、私の左肩にいる霊が悪い霊ではなく、ものすごく良い霊だったら?
例えば幸運をもたらしてくれる座敷童子だったら?
あるいは日本一の霊峰、富士山の神様が今私の肩に乗っているのかもしれません。
そんな有難いものを鍼でサクッと落としてしまったら、後悔してもしきれません。ああ恐ろしい。
しばらく何もせず様子を見ることにしました。