突如として現れた町中華

多摩ニュータウンの真ん中、

貝取という所に町中華の大きな赤い看板があります。

ほぼ毎日わたくしはその店の前を通り、ほぼ毎日その大きな赤い看板を見ているので、そこに町中華の看板があることをとてもよく知っています。

ところが先入観というのは恐ろしいもので、

看板以前にわたくしの頭の中では多摩ニュータウンの真ん中に町中華などあるはずはない、と勝手に思い込んでいたので、

その店はいいとこ持ち帰りか出前の専門店つまり弁当屋だと勝手に思い込んでいました。

それもまったく人気のない店、申し訳のないことにすぐに消えてしまうだろう店と。

場合によってはもうすでに消えていてもおかしくはないな、とも思っていました。本当に申し訳ない。

というのも多摩ニュータウンにかつて開店した個人営業の飲食店で、今でもうまくいっているのは、私の知る限り数店しかありません。

これまでにたくさんの飲食店が開店しては消えていきました。

先日も行きたい行きたいと思っていた、できたばかりのモツ煮の店が悲しいことにすでに閉店してしまいました。

あの貝取に立つ町中華の大きな赤い看板も、その中はきっと廃墟になっていると、失礼にも勝手に思い込んでいたところ、

今日テレビを見ていたらその大きな赤い看板が出てきました。

弁当屋?すでに潰れている?

とんでもない!

あの看板の中身は完璧で本格的な町中華、たくさんのお客さんで毎日にぎわっている大繁盛店です。

本当に先入観というものは恐ろしい。

先入観で目がくらみ、目の前の事実がまったく見えていませんでした。

突如として霧が晴れ、目が見えるようになってみると、

まばゆく輝く町中華の名店が、わたくしのすぐ目の前に姿を現しました。

今月来月とまあまあ忙しくなかなか機会が取れなさそうですが、

いずれ必ず店を訪問します。

食事と謝罪を兼ねて。

 

写真は本文の店とはまったく関係のないいつかどこかで食べた餃子。




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