三ノ宮駅から歩いて行けるところに地下一階がすべて飲食店の巨大な雑居ビルを見つけました。
東京でいうなら交通会館かニュー新橋ビルといったところでしょうか。
ビルディングではなくてビルヂングの風情。
昭和の雰囲気漂う古いビルです。
ただ神戸のは東京の二つのビルヂングを足したくらいの大きさがありました。
ランチをどの店にしようか、大小の飲食店がひしめき合う巨大迷路を歩いていると、未開のジャングルを探検しているようなワクワクした気持ちになってきます。
これはいったいどうしたことか?
かなりの高い頻度でカレー専門店を発見。
神戸の人はどうやらカレーが大好きなようです。
実は私も。カレーライスが大好き。
興奮が抑えられません。
ただ残念なことに同行した妻は辛いもの苦手なので、数あるカレー店の中でも最もやさしそうで、最も穏やかそうでこじんまりした店を選びました。
店名は「ガンジー」。
これが大当たり。
すべてが大満足の完璧なカレー(写真)でした。
トッピングは牛カツ。
それにしても、
東京のカレー屋にはどうして牛カツがないのでしょう?たまにメニューで見つけるとうれしくなって注文しますが、全部牛のメンチカツ。がっかりします。
東京では牛カツを販売してはいけない法律があるのかもしれません。
店はおじいさんとおばあさんの二人だけで切り盛りしていて、厨房がおじいさん、ホールはおばあさんの担当です。
帰り際、レジでおばあさんが
「今日はお客さん方が最初のお客さん。いい一日になりそうや。」
とうれしいことを言ってくれるので、
「いやいや、それはこっちのセリフ。こんなにたくさんある店の中から一番おいしい店と出会えたんだから僕らは本当についています。今日は最高の一日です。」
と言ったら、おばあさんはニコニコ笑っていました。
関西に限らず、四国でも中国地方でも九州でも、西日本では知らない人とちょっとした会話を楽しむことがよくありました。
ところが東京に帰ってくると完全にそんな機会は消滅。
これは私の問題なのか、はたまた東京の問題なのか。
そんなことより、
神戸はカレー好きにとって最高の街です。
これから何度も通いたい。そんな街になりました。
余談ですが、
ガンジーのカレーは少し辛め。妻には苛酷なランチとなりました。