癒しのジレンマ

あまり知られていませんが、四国は国内有数の代替療法が盛んな地域です。

代替療法とは、鍼灸や東洋医学、アーユルヴェーダなど現代西洋医学以外の治療法で、例えば高知の中村には世界中から腕の立つ代替療法の治療家が集まっていますし、愛媛では公立病院に鍼灸科があり大人気になっています。

また、香川に行けば名物「灸まん」の看板をどこでも見ることができます。

インドのガンジス川やヨーロッパのルルドの泉のように、医者に見放された世界中の重病人が四国を目指して大挙して押しかける。そんな未来が思い描けます。

お遍路千年の歴史がある四国には、将来、世界の癒しの聖地、中心地になる素質があります。

しかし、これは四国に住んでいる人が理想とする未来の姿でしょうか?

帯屋町のアーケードは世界中から集まった大勢の病人たちでいつもおおにぎわい。鍼灸師の私としてはそれでもかまいません。ただ高知の普通の人はこのような状況を喜ばないような気がします。

四国の普通の人は元気で明るい人に世界中から集まってほしいと思っているのではないでしょうか?

日高村の家の外に広がるのどかな里山(写真)を眺めると、

ここで治療ができたら患者さんは喜ぶだろうなという思いと、せっかくのんびりした環境に住んでいるのに、緊張して治療するのは嫌だなという思いがぶつかります。

協力隊の任期終了後も、今のように固定した治療所を持たず出張で治療をするのが一番いいのかなと最近は思っています。

いずれにせよ四国には自然治癒力を高める不思議な力があるようです。

鍼灸師としては仕事のやりやすい土地です。埼玉時代の数十分の一の努力で効果が出せます。

もうかしたら四国での治療には鍼も灸もいらないかもしれません。「灸まん」で十分かも。




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