松の話

久し振りに大家さんがやってきました。

二人で台風の影響を見て回ると、お父さんの空き家の勝手口が飛ばされていて、納屋の窓ガラスが一枚落ちて割れていました。

意外とあった大きな被害に驚いています。

ところで、

家の玄関前に一本、松の木があります。

1か月ほど前、この松に大量の毛虫が付きました。

普段なら「毛虫だって生きている」とか「自然の流れにまかせる」と言って何もしない主義なのですが、今回は鍼灸院を開院することもあり、来てくれた患者さんに不快な思いをさせては良くないと、毛虫たちを駆除することにしました。

最初は農薬を買ってきてふりかけてみましたが、すでにでっかくなった毛虫には効きません。

100匹はいる毛虫はどんどん松の葉を食べていって、すべての葉を食べつくす勢いです。

しかたなくゴミばさみで一匹一匹捕まえていくことに。

これがとても気持ちの悪い作業で、毛虫は挟むとグニャグニャ動くし、変な色の変な汁も出します。

日高村指定のゴミ袋(小)がほぼいっぱいになるほど捕まえました。

今では一匹もいません。

それから一か月、毛虫から解放された松の木は、徐々に青い葉も戻ってきて、元気を回復しつつあります。自分でがんばって毛虫を駆除した松は、他の木とは違い思い入れも強くなり、特別な愛情を感じるようになりました。

大家さんによると、大昔、大家さんのおじいさんが山から小さな松の子どもを取ってきて庭に植えたものだそうです。

山からやってきた小さな松の芽が70年経った今でもがんばって生きています。

樹齢70年の割に細いのは、おじいさんとお父さんの趣味で、庭の中をあっちこっちに植え替えさせられたために大きく成長できなかったからだそうです。

由来を知ると、ますますこの松が好きになりました。

大家さんは伐ってしまってかまわんよと言いますが、とんでもない。大事にします。

ただ木を伐るのが大好きな大家さんなので、若干心配です。わたしがいないうちにサクッと伐ってしまうかもしれません。

表題の写真は秋のイワシ雲。




コメントを残す