東京は冷たい

法事へ行ってきました。

立派なお寺の本堂でご住職のありがたいお経とお話を聞いたのはよかったのですが、

本堂には暖房やエアコンのたぐいがないので死ぬほど寒い。

運悪く折しも今日は真冬。加えて大寒波が東京を襲っているので板張りの本堂は血も凍る寒さです。

あまりの寒さに年寄りなんかは本当に凍死するんじゃないかと心配になって、目をつぶる爺さん婆さんをこっそり引っぱたいて叩き起こしました。

ご住職の話では、

本堂は非常に高価な材木で建てられているので、温度差で木が歪まないようにエアコンは設置してないのだそうです。

人間よりも材木を大切にするところに、このご住職の宗教者としての底が知れました。

材木といえば、

高知県日高村の護国寺も非常に高価な材木で建てられています。

檀家さんに国宝級の材木屋さんがいるからです。

それでも護国寺のご住職は夏でも冬でも惜しげもなく私たちのためにエアコンを付けてくれました。

当時は当たり前のように思っていて、ご住職に対してたいした感謝も申し上げませんでしたが、

こうして東京の冷たさを直に肌で知ってしまうと、

高知の人の暖かさがどれほどありがたく、またうれしいものであったか身にしみて感じ入ります。

 

写真は日高村の夕暮れ。




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