新潟の南魚沼産コシヒカリの新米のおいしさが、日高村産の新米と同じだったことは驚きでした。
新潟のコシヒカリは日本中の誰もが知っている有名なブランド。
片や日高村の米は全国的にいえば完全な無名。広い東京でも知っている人間は私と嫁の二人だけではないでしょうか。
その両者の味が同じおいしさだったのは衝撃でした。
草野球のピッチャーがメジャーリーガーのホームランバッターから三球三振を取ったような爽快な気持ちです。
たしかに私は米の味に詳しいわけではありません。
それに日高村への思い入れもあります。
それでもやはり日高村産の米の味は日本有数のブランド米と同じでした。
ただよく考えてみればそれもそのはずで、
米も野菜も、土と水と空気しだいでおいしくも育つし不味くも育つわけですから、それらがどこよりも清涼で豊かな日高村で育った米がおいしいのは当然です。
どちらかといえば、メジャーリーガーは日高村産米の方。
逆にいえば、信濃川程度の水質であれだけのおいしい米を大量生産できる新潟の農業には心から感服します。
日高村産米のように、誰にも知られていないけれど本当はとてもおいしい農作物が日本にはたくさんあるのかもしれません。
東京には日本中からおいしいものが集まってくるといわれますが、本当でしょうか?
残念ながら本当においしいものは全部地方の地元で消費され大都市には回ってこない。
旅に出ると、東京の暮らしがとても貧しく感じられます。
写真は新潟の塩むすび。