往復航空券を上手にプレゼントする方法

私の仕事「地域おこし協力隊」、仕事の内容にはとてもやりがいを感じているのですが、この名称にはとても違和感を感じています。

もしも私が協力隊を受け入れる自治体の住人なら「地域おこしによそ者の助けなんていらない。自分の地域は自分で起こす」と思います。

地域おこし協力隊になった自分の立場からも、もともと地方の方が東京よりも優れていると思って移住してきているのに「おこす」って何を「おこす」のかという思いがあります。

「地域おこし協力隊」は「移住促進補助基金」か何かに名称を変更してほしいものです。「地域おこし協力隊」という仕事名は自治体、移住者双方の実情を全く反映していません。人口減少は地方に魅力がないことが原因ではありませんし、移住希望者は東京で生活できなくなったから移住するわけでもありません。

昨日東京で参加した「高知暮らしフェア」では、この思いを強くしました。日高村にはアピールできる魅力が山のようにありますし、移住希望者も地方で暮らすメリットを我々以上によく知っていました。

ところが地方創生予算などが目当ての移住ビジネスに従事している人たちは、地方自治体の能力も移住者のニーズも過小評価しているようです。自力では何もできない地方と社会に適応できない移住者は自分たちのコンサルティングがなければ何もできない思っているように感じます。

昨日の「暮らしフェア」では、午後2時から移住希望者に高知東京往復航空券が当たるイベントがありました。企画運営は県外から来た移住コンサル。

イベントが始まる午後2時。会場に行ってみると信じられない光景が広がっていました。

参加している移住希望者はわずかに二人。椅子50は用意されているところにたったの二人です。これほど豪華な景品のイベントなら、高知の小学生にイベントを任せても50人は集められるはずです。オムライス街道を運営している私たち日高村なら少なくとも1000人は集められます。往復航空券ほしくない人がいますか?逆にこの豪華景品でお客さん二人だけってどうすればできるのでしょう?

このイベントのケースは高知の経済をとてもよく象徴しています。

高知は良い商品がたくさんあるのに売り方が下手だとよく言われます。しかしこれは間違いです。本当は高知は売り方もとても上手です。高知人のコミュニケーション能力は日本中のどの地域よりも高いと思います。県内どこのお祭りやイベントに行っても下手な芸人よりはるかにうまい司会者が必ずステージの上にいます。道で普通の高知人とすれ違うだけでも必ず何か気の利いたユーモアを飛ばして暖かい笑顔が生まれます。高知はどこにでもコミュニケーション達人がいます。

普通の高知の人が普通に高知の商品を売れば高知の魅力は十分世界に通じます。高知に来る移住者はそれがよくわかっています。

ところが高知の人が東京のやり方に合わせてものを売ろうとすると、信じられないくらい売り方が下手になります。観光で言えば大阪も沖縄も北海道も自分の個性を絶対に大切にするのに、高知はやたら東京に寄せようとしてしまい高知らしさを台無しにしてしまっているように思えます。

素材としては往復航空券レベルのすごいものを持っているのに、それを売るときに高知を下に見ている外部の人間に任せてしまっているために高知の経済は盛り上がりがいまいちなのではないでしょうか。

昨日、移住コンサルの話を聞くお客さんたちの死んだように退屈な様子が思い出されます。往復航空券という豪華景品を前にしてあれほど活気のない状態の人を見たのは初めてです。

日高村オムライス街道のにぎわいをとても誇りに思います。日高村は庶民の洋食オムライスをダイヤモンドに変えました。いま日高村は次の一手を打とうとしています。売り方上手の高知人をご期待ください。

私も早く本物の高知人になれるように頑張ります。

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