年を取るなら日高村

私の住んでいた高知県の日高村がNHKのニュースに出ていました。

悪いニュースではありません。

日高村はスマホ普及率100パーセントを目指しているのだそうです。

目的達成のため、役場の人か誰かがご老人の皆さんにスマホの使い方を手取り足取り教えていました。

ところで、

こちら東京多摩市のご老人の皆さんは、ご自分たちを便利な都会に住む幸せな老人だと思っている人が多く、田舎の暮らしを馬鹿にしがちです。

だけど両方に住んだ私から見ると、

日高村の老人の方が断然幸せに見えます。

人口が少ないおかげで行政サービスもきめ細やかで、スマホの講習だってその人の個性に応じてじっくり教えている様子が目に浮かびます。

多摩の老人のように自分のことを知らない人たちに囲まれて生きるのはものすごい苦痛だと私には思えるのですが、多摩のお年寄りはそれほど気にしていないようです。

役場へ行っても、病院へ行っても、買い物へ行っても、そこのスタッフが自分を知ってくれている気楽さと安心は一度味わってしまうともう他では暮らせません。

多摩市ではどこへ行っても私のことを知らないので、もしかしたら自分はすでに死んでいるのではないか、そのため誰にも自分の姿が見えていないのではないかと思えてきます。

多摩で暮らしていると自分が幽霊になった気分を体験できます。

幽霊VS人間。

年を取るなら断然日高村です。




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