帰ってきたアマガエル

わが家の庭の片隅に古くて使われなくなった物干し台があります。

その鉄パイプの中、地上から1メートル50センチほどの小さな鉄の穴に、この夏一匹のアマガエルが住み着きました。

時々いなくなったりしながらも、そのアマガエルはつい最近になるまでずっとそこにいて、人の目とほぼ同じ高さの穴からこっちを見ています。

夏以来数か月、晴れの日も台風の日も、ほぼ毎日顔を合わすうちに私たちはすっかり顔なじみになりました。

しかし、ここ最近、気候もぐんと冷え込んでカエルの元気がなくなったように感じ、このままこの冷たい鉄パイプの中で冬眠すれば寒さで死んでしまうかもしれない。そんな危機感を持った私は物干し台を倒しカエルを土の上に出してあげました。

カエルはどこかの土の中へ消えました。

凍死の危険はなくなりましたが、たとえ小さなアマガエルでもいなくなってみると寂しいものです。

1週間が経ち2週間、鉄パイプの小さな空っぽの穴にも慣れてきた昨日、ふと視線を感じ穴をのぞいてみると、いました。

小さなアマガエルが再び同じ鉄パイプの中に戻ってきていたのです。

しかもとても元気そうに見えます。

この寒いのにどうやって地上から離れた場所に登ったのかとても不思議に思いましたが、それほどこの場所が気に入っているのならもうこのままにしておこうと決めました。

しかし、今日夕方家に帰ると、再び穴の中からカエルの姿は消えていました。

わずか一日だけの再会。いったい何をしに帰ってきたのか。

不思議なアマガエルです。

来年もまた会えるのを楽しみにしています(明日また戻ってきているかもしれませんが)。




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