所用でお台場へ。
都心へ出るといつも、昔住んでいた埼玉県川越市と今住んでいる東京都多摩市とはどっちが便利かずっと考えています。
この多摩市というところは不思議な所で、
新宿へ出るのに電車で片道25分しかかからないのに、体感は1時間くらいに感じます。
ちょっとした旅です。行って帰ってくるとドッと疲れを感じます。
一方、埼玉の川越市は埼京線で池袋まで1時間くらい、多摩市よりもだいぶ遠いのに東京がまるですぐ隣の街のように感じたものです。
どうしてこの差が出るのか、考えてもよくわかりません。
多摩市という土地は、深い深い地底の穴の中にあるような気がしています。出るためには長い長い距離を垂直に登らねばならず、戻るためには底も見えないような深い穴へハシゴをつたって降りてゆく。そんな土地です。外へ出るのも帰るのもとても億劫で疲れます。
それに比べて埼玉はオープンでした。
隣を見るとすぐ横には東京の大都会。その反対側の隣を見ると東北、新潟、北陸がずっと広がっているそんな感じです。
埼玉に住んでいる頃は東日本どこへでも自由に行けるような気がしていましたし、またいつも行っていました。
テレビなどを見ていていも、埼玉の人はよく東京に出て来ていて、池袋の人口の90%は埼玉県民だなどと言われたりもしています。
一方、ここ多摩市では都心へ行く時「今日は東京へ行ってくる」と言ったりします。ここも東京なのに。
物理的な距離や時間、都道府県の分類ではなく、
心の距離と時間でいえば、埼玉県川越市の方が多摩市よりもはるかに立派な東京です。
東京へ出るのにも川越の方が気持ち的にもはるかに便利でした。
どうしてそう感じるかはわかりませんが。