15年ほど前に独り身となった父親から
「家をきれいさっぱり片づけてくれ」と依頼されたので、
「お安い御用だ」と大断捨離に取り組みはじめました。
どうやら父は最近流行りの終活に取りつかれたようです。
レンタカーのワゴン車を借りて大量の粗大ごみをゴミ処分場へ。
母が亡くなって以来、時が止まってしまった実家には今はまったく使われていない物がたくさんほこりをかぶっています。
ソファや机、マットレスなど合計21種もの思い出の品々を荷台に乗せて家と処理場を3往復。
家族と母の思い出はゴミとなり処分場の中へ消えていきました。
さびしかったか?
いえ。すっきりしました。
古いものが去り、何か新しいことの始まる予感がします。
ただ父はさびしそう。
全部捨ててくれって言われたから捨てたのに、喜んでくれると思いきや横顔が暗く沈んでいます。
これをきっかけにボケないか心配です。
夕方、実家を出ると空にはきれいな雲が流れていました(表題写真)。