地域おこしを考える

地域おこしを、地域に人、モノ、カネ、情報の4者を集めることだとすると、

今のところ、日高村オムライス街道プロジェクトは4者すべてを集めることに成功しています。

国道33号線はいつもたくさんの人でにぎわい、おかげさまで各店舗おおむね売上も好調です。

モノに関しては、オムライス街道コレクション、日高村絵本コンクールで集まった数多くの作品は日高村にとって非常に貴重な知的財産で、これらの財産は今後、村にさらなる豊かさをもたらしてくれることでしょう。

情報についてはいろいろな種類の情報がありますが、地域おこしの場合は、ノウハウ、地域おこしの経験値が情報として大切になります。

多くの地方のように国や県からもらった予算を、そのまま東京の企業に渡して地域おこしを丸投げしてしまうと、成功しても地域にノウハウは残りません。そのため運よく人、モノ、カネが集まっても情報は集まらないので、地域はいつまでも自力で地域おこしができなくなります。

オムライス街道と絵本コンクールの場合ももちろん協力をお願いしている企業はあります。しかし運営とアイデア、基本的な部分はすべて自前でやっているので、仮に失敗してもノウハウや経験値は村に全部残ります。

今回の絵本コンクールの場合で言えば、もし来年同じことをやるならば、次回は企業の協力なしに、今年蓄積したノウハウを使ってすべて自力ですべて実現できる算段です。

それだけではありません。次回は企業に支払うコストをまるまる節約できるだけではなく、今回どのメディアを使ってどのような情報発信をすれば最も効果的なのかのノウハウも蓄積しているので、次回やるとすれば今年よりもはるかに効果的効率的に運営できるはずです。

さらに言えば、これらは絵本コンクールだけのノウハウではなく、他のあらゆる情報発信やイベントに応用できるお金では買えない価値のあるノウハウです。

情報(ノウハウ、経験値)は地域の未来にとって非常に重要な役割を持っています。地域の情報は地域で独占すべきです。

そのようなわけで、多くの自治体が地域おこしを東京の企業に丸投げしている合理的な理由が私にはわかりません。

東京の企業が地域おこし成功の方法を知らないのは結果を見れば明らかです。例えば大企業の作った地方のPR動画が人、モノ、カネ、情報、いずれか一つでも地域に集めえたケースはありません。

おそらく地元幹部が地域の発展よりも自分の保身を優先したのが主な理由でしょう。「東京の大企業ができなかったんだから、わしらの地域が滅んでも仕方がない。」と言えばみんなが許してくれると思っているのでしょう。

 

国の予算を地方を経由して全部東京の企業が吸い上げる。昔、ODA(政府開発援助)のカネを発展途上国を経由して日本企業が吸い上げたのとよく似ています。

当時、政府に批判的な学者からODAで儲けている最も悪質な日本企業として名指しされていた会社の名前を先日、高知で見ました。

面白いのは、東京の企業の手先になって莫大な予算を巻き上げられている担当の公務員ほど威張り散らしている傾向にあることです。考えることもやることも全部企業の言いなりなのに自分をスーパー公務員だと思っている人と時々会います。

東京の感覚ではこれ以上ないくらいの大マヌケが、地方では一番偉そうにしている。おかしなことです。

そういう人は「40年後この地域は消滅する」などと自慢気に言うくせに、根拠を聞くと「知らない」と言います。

こういうのを見るとさすが東京の企業は違う。顧客を洗脳するテクは見事だと思わざるを得ません。

ただ昔の発展途上国は今は発展して豊かな国になっています。

地方も、東京の企業に地域おこしを丸投げすれば明るい未来が待っているのかもしれません。

しかし自分の力で実現しない地域おこしに意味はあるのでしょうか?自分でやらない地域おこしなんて退屈です。




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