土佐弁で酒を飲むと

大昔

八王子ではMA‐1という米軍のフライトジャケットが流行していました。しかしこれを着て都心に出ると「ダサい」「やっぱ八王子だ」とずいぶんバカにされたものです。今、このMA‐1がおしゃれな人の間で流行しているそうです。驚くほど時代は変わりました。さっそく土佐市のコーナンへ行ってMA‐1風のジャケットを買ってきました。今年の冬はこれで決まりです。

最近の私の流行はズボンの横側にポケットの付いたチノパンです。サイドポケットパンツと勝手に呼んでいます。この法則でいくと数十年後には流行になるのでみなさん今から要チェックです。これもコーナンで手に入ります。

花採り太刀踊りあとの楽しかった打ち上げ飲み会のことを今でも考えています。なぜあんなに楽しかったのだろう?普通のスナックだと思っていた「ほのか」は意外にも酒も料理もうまくて最高でした。でもあの夜はおいしさだけではない不思議な楽しさがありました。爆笑したわけでもなくただ地元のおじいさんたちの話を聞きながら瞬きよりも早いペースで日本酒を飲み続けただけなのに、楽しくてしょうがなかったのはなぜなのかこの二日間考えていました。

おじいさんたちの話は完全な土佐弁で正直何を言っているのかほとんどわかりません。もちろん「いい話をしているんだな」「ありがたい話をしているんだな」ということはわかったので大丈夫です。おじいさんたちの想いはがっちりキャッチさせていただきました。

そこで気が付きました。土佐弁が酒をうまくしているのではと。土佐弁が酒の席をどうしようもなく楽しくしてくれているのではないでしょうか。京都弁で話す舞妓さんとひと財産使ってでも飲みたがるおっさんの気持ちを垣間見た気がします。白塗りのおねえさんに京都弁が色を添えているのかもしれません。土佐弁が飛び交う酒の席には時代劇の世界に飛び込んだかのようなかっこよさがあります。「おんしゃわしの酒が飲めんちゅうが」。こんなこと言われたら飲みたくなくても飲んでしまいます。土佐弁は酒を日本一おいしくしかもかっこよく飲む言葉です。土佐弁をマスターしてもっとうまい酒を飲みたいものです。

「八王子には方言ってあるんすか?」

土佐弁を教えてくれながら同僚のIさんが聞いてきました。大人の事情で詳しくは申し上げられませんが、Iさんはもへいくんに関わるパフォーマンスの天才でとても尊敬しています。須崎のお弁当屋ショップたけざきのおいしい玉子焼きを教えてくれたのもIさんです。

「ありますよ。お笑い芸人のヒロミの話し方が典型で。標準語の語尾にバ〇ヤローをつければ全部八王子弁っす。言葉の最初に「てめえ」を付けるとより八王子っぽくなります。『てめえ今日新宿に行くぞバ〇ヤロー』。八王子ってこんな感じっす」

生まれ故郷の八王子ですが、なかなかうまい酒が飲めませんでした。

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