四十五十は鼻垂れ小僧

振り返ってみると、鍼灸学校というところは下は高校を出たばかりの若者から上は退職した高齢者まで幅広い年代の人が集まっていました。

学校に通っていた当時の私はまだ30歳になったばかりで、

若さには自信があり、学校でも年寄りではなく若い方のクラスメイトたちの仲間だと思っていたので、

高校を卒業したばかりのクラスの女の子(イケイケ)に

「俺って自分ではそんなにオッサンじゃないと思ってるんだけど?」聞いてみたら、

「いや。もう十分オッサンす。」

とあっさり言われ、ものすごいショックを受けました。

あれから20年。

30歳でもう十分オッサンだったのなら、52になった今の私はもうすっかり爺さんになっているはずです。

それでも今や世間は高齢化時代。

良い時代になりました。

周囲は70、80代の人ばかりでおかげでどこへ行っても若手若手と呼ばれます。

そうなるともう気分だけは二十代。

そんな諸先輩方から自治会やその類の会の幹事なんかを任せられそうになっても、

私も本当は爺さんなのに「四十五十は鼻垂れ小僧。私のような若輩者にはとてもとても皆さんの代わりは務まりません」と言ってうまく逃げています。

ところが、誰かが人生百年時代と言っていました。

そうなると52歳の私でも人生はまだ半分。

うれしいような。めんどくさいような。

実際本当に鼻垂れ小僧なのかもしれません。




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