「四万十川って昔は違う名前だったんだぞ。」
義理の父が突然そんなことを言い出しました。
義父はボケてしまったと思いました。
というのも、私は高知が好きで高知に五年ほど住んでいましたが、四万十川が昔は別の名前だったなんて話は一度も聞いたことはないからです。
「そんなアホな話、あるわけがないじゃないですか。」と半笑いで念のためウィキで調べてみたら、
何ということでしょう。驚いたことに四万十川は昔、四万十川ではなく渡川という名前でした!
それも渡川が四万十川になったのは平成六年だそうです。ごく最近じゃないですか。
全然知りませんでした。
確かに、よくよく思い返してみると、高知県中村市出身の明治生まれの祖母から「四万十川」とか「四万十」という言葉を聞いた記憶はありません。
祖母の口から聞いた故郷の名前はいつも「中村」でした。
どうして四万十川に改名したのかはウィキにもはっきり書かれていませんでしたが、
確かに最後の清流の名前が渡川では何となくパッとしません。
どこにでもありそうな川の名前です。
四万十川でよかったと思います。
こうなると、私の住んでいた仁淀川が四万十川よりもはるかに水質は良いのに、知名度がいまいち低いのは名前のせいのような気がしてきました。
仁淀川というと大阪の淀川を連想する人が多かったからです。
もっと「奇跡の清流」のキャッチフレーズにふさわしい唯一無二の名前にすればよかったのだと思います。
具体的には思い当たりませんが、ツガニが美味しいのでツガニ川とかどうでしょう?