合っている靴の感覚

数ヶ月前アウトレットで買った靴が快調です。

定価3万円が9千円になっていたので衝動買いしたフランスのブランド履ですが、歩いても歩いても全然疲れません。

それどころか歩けば歩くほど楽しくなります。

これが本当に合っている靴というのでしょう。

この点私はずっと誤解していて、合っている靴は足が痛いのだと思っていました。

というのも、

昔川越の丸広百貨店の靴専門店で足のサイズを前後左右上下、三次元計測器みたいな機械で測ってもらい、「あなたに合っている靴はこれです」と持ってきてもらった靴が、履いてみるときつくて足が、特に指がとても痛い。

ところが店員さんは「合っている靴はそういうものです」と言いはります。

「そういうものかな」と思い我慢してずっと履いていました。歩けば歩くほど足が痛くてちっとも楽しくありません。

その数年後、土佐市の靴屋で靴を買った時も同じです。

私はもうきつくて痛いくつは嫌なので、ゆったりしたサイズの靴を選ぶと、親切な店員さんが寄ってきて「それは全然あなたのサイズに合っていませんよ」と教えてくれました。

そして持ってきてくれたのがきつくて足と指が痛くなる靴。

「これでいいのですか?」と確認すると「えい」とうなずきます。「そういうものや」と。

それでまたずっと痛いのを我慢して歩いていました。

その後、義理の母はがどこかのシューフィッターに足のサイズを測ってもらい買った靴がやっぱりきつくて痛いと聞き、

こうして「合っている靴は痛い」が私の常識となりました。

鍼灸師の立場から言うと、なんでも痛いものが正しいことは絶対にありません。例えば良い鍼は痛くありませんし、体の痛みは体からの警報で、痛みのない正しい状態に戻すよう対処が必要です。

そうは言ってもまあ、靴屋が正しいと主張する靴を疑う理由もありません。

定価3万円の靴を試着した時、サイズがゆったりしていて全然痛くなかったので疑心暗鬼になった私は「これで大丈夫ですか」と聞きました。

店員さんは「ピッタリですよ」と言います。

まったくその通りした。

この靴を履いていると足が消えてしまったかのように軽快に歩けます。

人は「定価3万円だから快適に感じるのではないか」と言います。

その可能性も否定できません。9千円とはいえ元はなにしろ3万円ですから。

ただまったく痛みを感じず、歩いて楽しくて仕方ないのは紛れもない事実です。

ようやく自分の足のサイズに合った靴の見つけ方がわかりました。

もう痛い靴は履きません。

もしかしたらもう安い靴も履けないかもしれません。

罪な靴を買いました。

それにしても何故、靴の専門家はきつい靴をすすめるのでしょうか?

謎です。




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