友達の木

友達と思っていた木(写真)が伐採されてしまいました。

木を友達と思うなんて、人間の友達のいないのがバレてしまいますが、

広い意味では木も私も同じ生き物。毎日顔を合わせていると、たとえ一方通行であったとしても、

どうしても気持ちが通い合ってしまいます。

そんな友達は結構な大木で、幹線道路沿いの斜面に立っていたので、倒れては危険だからと切られてしまいました。

2年前、この地に帰ってきた私を大きな枝を広げ出迎えてくれた木です。

以来、荒廃した実家の庭を手入れする私をずっと見守ってくれました。

暑い日も寒い日も、見上げるといつもそこにいてくれた木です。

木がなくなってみると、空が広くなっていました。

ぽっかり開いた空を見ていると、そろそろ私もこの土地を離れるときが来たような気がしてきます。

ただ、

木がなくなって広くなった空も見晴らしが良くなって気持ちいいな、とついうっかり思ってしまった自分に今自己嫌悪を感じています。

 

友達の木、今度生まれてくる時は伐採されない安全な場所に生まれてきてください。合掌。




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