10年以上、埼玉県に住んでいたのに今日初めて熊谷の地を踏みました。
高知で「埼玉から来ました」と地元の人に言うと、必ず「ああ、日本で一番暑い所ね」と言われます。
それが熊谷です。
よりによって今日の関東は各地で夏日が予想される日。
よりによってそんな日に日本一暑い熊谷へ行ってきました。
ただそうは言っても季節はまだ春。さすがの熊谷も気持ちの良い風が吹いていました。
空気が透明で汚れていない分、多摩よりも爽快だったかもしれません。
帰りは新宿でカレースタンド(写真)。
学生時代に通った店がまだありました。30年前のことです。
当時はサラリーマンと男子学生と客は男しかいませんでしたが、今は若い女性のひとり客もカウンターのそこかしこに座り、カレーを楽しんでいます。
昔の皆さん、信じられますか?
当時は牛丼もカレーライスもラーメンも男のもので、女性の一人客なんてほとんどいませんでした。
どうしてそんなことになっていたのか。今考えてもさっぱりわかりません。
これが差別というものなのでしょうか?
しかし「女はカレーを一人で食うな」とか「牛丼は男のものだ」などと主張するアホは当時だって一人もいなかったはず。
差別というものはわからないうちに深く静かに存在するのかもしれません。
ところで30年前といえば、このカレー屋のある新宿の地下道でもタバコが吸えました。病院の廊下だって自由にタバコが吸えた時代です。
信じられますか?
恐ろしい時代でした。医者だって診察しながらタバコを吸っていました。
昔のタバコは健康に良かったのかもしれません。
あれだけスパスパやっていた私が今タバコを吸わないのも信じられませんが、世の中は本当に変わりました。
ただ30年前の世の中と比べて今の方が良くなったかどうかは微妙です。
30年前と比べると見せかけの自由は増えたけれど、今の人はより不自由になり不機嫌になっているような気がします。