
大学のアイスホッケー部で同期だった友人二人と30年振りに再会してきました。
場所は二人が働いている六本木ヒルズ。
といっても二人は同じ会社で働いているわけではなく、何年もお互いの存在を知らずに同じビルで働いていて、ついにバッタリ偶然に六本木の駅で大学卒業以来の再会。
「ランチでもしよう」となった時に二人はなぜか私のことを思い出し、これまた卒業以来に連絡をくれて今回3人での会となりました。
この30年、私はずっと基本的にしがない鍼灸師。サラリーマンとしてはついこの間警備会社に就職したばかりの初々しい一年生。
一方ヒルズの二人は、1人が外資系の銀行で働き、アジアのリスク管理を一手に引き受けていて、もう1人は六本木のテレビ局の次長。
ちょっと30年会わないうちに二人ともすっかり偉くなっていました。
このうれしい突然の再会を、こちらは数年に一度は会っている同じくアイスホッケー部の別の同期二人にもLINEで報告。
そこで冷静になってみると、こっちの二人もいつのまにやらそれぞれ世界的な商社と食品会社の重役クラスになっています。
一方私はしがない鍼灸師、ついこないだサラリーマンを始めたばかり。
どうやら私の周囲の人間は、私以外ことごとくみんな大出世しているようです。幸せかどうかは別にして。
おそらく出世の神様は私に取り憑いて、私の目にうつる人をことごとく出世させています。
人間だけではありません。埼玉の吉川市や高知の日高村など私の住んだ場所もことごとく大発展を遂げています。
私に取り憑いた神様だいぶ仕事をしてくれています。
これでも私だって鍼灸師としてはだいぶ働いた方です。
がんの病院にいて、厳しい状態の患者さんを相手に10年以上、必死になって死闘を繰り広げてきました。
だけどもしかしたら鍼灸師は金にならないし、社会的地位とも無縁な職業なのかもしれません。
こうしておんぼろアパートで妻と二人慎ましく暮らしていると、最近ようやくそれがわかりはじめました。
ただ一つはっきりと言えるのは、
鍼灸師は人の役に立ちます。
人の心や体から副作用なく苦しみを取り除ける貴重な仕事です。
この30年、基本的にずっと金に恵まれなかったものの、それでも一度も生活に困ったことがなかったのはそのせいだと思っています。
真面目に鍼灸をやってきたので、いつも暮らしは何とかなってきましたし、欲しいものもだいたい手に入りました。
などと負け惜しみを言いつつ、
出世の神様もそろそろ私の方に振り向いてほしいと思う昨日今日です。