冬の訪れ

実家の庭の花柚子の木に今年も立派な実がつきました。

見かけはどこから見ても正真正銘「柚子」そのものですが、

不思議なことにこの柚子の実に香りはほとんどありません。

それが花柚子だそうです。

それでも鼻を皮に強く押し付けて、思いっきり鼻から息を吸い込むと、

微かに、極めてわずかではありますがほんの少しだけ柚子の香りがするような気もしないではありません。

去年はこれで柚子酢を作りました。

当然酢になっても柚子の香りはほとんどまったくありません。

ただフルーティな味わいのある酢ではありました。

今年はどうしようか悩んでいる最中です。

たぶんこのままなにもせず鑑賞して終わると思います。

柚子というのは香りがないと料理への情熱がまったく起こらないから不思議です。

いずれにせよ、

たとえ香りはなくとも、柚子の実を見ると冬の訪れを感じることだけは確かでした。

毎日11月にしては暑い日が続いておりますが、この実を見た時だけはいちおう「冬」を感じたからです。

今夜は鍋にしました。




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