今年は枇杷の木に実がなりました(写真)。
ずっと実がならなかったので実のつかない枇杷の木だと思っていたので、うれしい驚きです。
ただ逆に今年はサクランボが実を付けませんでした。
去年は甘酸っぱいのを食べられたので残念です。
高知で住んでいた頃の庭のように毎年安定していろんな実が取れるようになるまでにはあと数年かかるかもしれません。
まあ、そうなる頃には四国へ帰っています(予定)。
正直に言うと、ここ多摩で採れた枇杷の実はあまり食べる気がしません。
多摩の汚れた水と空気と土で育った果実がどうしても美味しいとは思えないからです。
私は自分のふるさと多摩が嫌いなので多摩のことを悪く言いがちで、多摩のことを知らない人からは私の性格が疑われていました。
確かにふるさとの悪口を言うなんてろくな人間ではありません。
ところが昨日のニュースによると、多摩市役所の職員が300人以上、抜け駆けでワクチンを接種していたそうです。
300人。
公務員が立場を利用してこっそりワクチンを接種していた自治体は日本中他にもたくさんあります。
それでも他は首長と三役くらい。
多摩市の300人というのは桁が違います。ずば抜けています。
これが多摩です。
私がふるさとを嫌いになる理由です。
それはそうと、
高知県中村出身で後半生を東京で暮らした私の祖母は魚を食べませんでした。
「高知の魚を知っていると東京の魚はまずくてまずくてとても食べられない」そうです。
亡くなる直前、入院している祖母が寿司を食べたいと言うので、私はがんばって多摩で一番高級で一番おいしいと言われている寿司屋で折詰を買って持って行きました。
ところが祖母はひと口食べるなり「このお寿司は腐っている」と言って食べません。
おかげで私はおいしい寿司にありつけました。
(今考えると祖母は私に寿司を食べさせるため、わざと文句を言って食べなかったのかもしれません。)
数十年後、何の因果か私も高知に住んだおかげで祖母の気持ちがようやくわかるようになりました。
おかげでやっぱり私も東京の食べ物をおいしいとは感じません。
それも魚だけではなく野菜も自分の家で採れた木の実も。
祖母より私の方が重症な偏屈になりました。