スパイスカレーを作ってみたいと思い立ち、
府中にある卸売市場の香辛料売り場へ行ってきました。
その棚で見つけたすごい山椒(写真)。
わたくしが5年間慣れ親しんだ仁淀川の名前が付いているではありませんか。
きっと頭に仁淀川の名前を付ければ売れるからにちがいありません。
仁淀川はすでに立派なブランドです。一時とはいえ住んでいた者にとってとても誇らしい。
それにしてもあそこで採れた山椒を「仁淀川山椒」というとは知りませんでした。
ただの山椒だと思っていました。
高知に住んでいる頃、仁淀川流域の越知町が山椒の産地なので安く手に入ると思い、季節に地元の直売所へ行ったことがあります。
ところが高い。産地なのに値段が全然安くありません。
そこで聞いてみると、越知町の山椒は品質が良くほとんど全部京都へ引き取られていくので、値段が下がらないのだそうです。
ただ今日ふと気になったのですが、仁淀川の流域で生産された農産物が仁淀川のブランドを冠して売られているのをあまり見たことがありません。
仁淀川〇〇と言うよりも日高村のトマトやいの町の生姜と言います。
山椒も「越知町の」と言っていた気がします。
仁淀川町という自治体もあるにはありますが、そこもあまり仁淀川とは言いません。ここは合併前の自治体の名前で呼ばれることが多いのではないでしょうか。
池川のお茶とか。
あまり地元の自治体にこだわらず流域の農産物は全部仁淀川の名前で統一すればもっと売れるのでは?
いや。そんなことをする必要はありません。
仁淀川流域のどの農産物もみんなすでに大変なブランドばかりで生産量も少なく、全部高い値であっという間に売れてしまうからです。
とてもここ辺境の地多摩で手に入るものはありません。
今日は山椒と出会えて運がよかった。
おかげで目的のスパイスは買い忘れてしまいました。
手作りスパイスカレーは持ち越しです。