ペットボトルは会話する

多摩ニュータウンというところは、

東京都であり、人口も多いので知らない人には賑やかなところと思われがちですが、

実際はものすごく静かなところで、幹線道路から少し奥へ入ると物音ひとつしない静寂の土地です。

時々どこかでカラスの鳴き声が聞こえるだけで、あとはまったく何も聞こえません。

ところで私の膝が最近また痛み出したので、

心配したごみ収集の諸先輩方が「今日はリハビリだ」と言って、

そんな静かな多摩ニュータウンにある中間処理場で缶とペットボトルの分別作業に従事させてくれました。

相棒の、私と同じく足の痛い老人と二人、黙々とペットボトルと缶とその他のゴミを分別し続けた後の昼休み、

20もの大きな袋に入れられ、山と積まれたペットボトルの前に立つと、

袋の中から「ポコッ」「ペコッ」と小さな音が聞こえてきます。

おりしも今日は冬らしくないポカポカ陽気、気持ちの良い日差しの下で、ペットボトルの中の空気が膨張し、そんな音が聞こえてくるのでしょう。

「ポコッ」「ペコッ」

まるで役目を終えたペットボトルが会話をしているようです。

次はどんなペットボトルに生まれ変わるのか、みんなであれこれ話し合っているのかもしれません。




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