パパの国

先日テレビで映画インディジョーンズを観たときに違和感を感じました。

インディ役のハリソンフォードが父親役のショーンコネリーを「パパ」と呼んでいたからです。

ゴリゴリの中年男のハリソンフォードが、これもまたゴリゴリの中年男でその上頭の禿げあがったショーンコネリーをよりによって「パパ」と呼ぶなんて、翻訳の失敗ではないのか、

せめて「父さん」と呼んでほしかったと、

今日会った人に話したところ、衝撃の答えが帰ってきました。

今、日本人の子供のほとんどすべてが自分の父母のことを「パパママ」と呼んでいるのだそうです。

知りませんでした。

親のことをパパとかママとか呼ぶのは、

私が子供時代にはごくごく選ばれた人達だけ、

ひと学年に1000人の子供いたあの時代の、そのうち一人いるかいないかのおぼっちゃま、お嬢ちゃまだけでした。

悪く言いかえれば、転んでも自力では起き上がれないような弱い子が自分の父母をパパママと呼んでいた記憶があります。

それが現代では日本の主流になってしまったとは。

「お父さんお母さん」と呼ぶ子供はもうほとんどいないのだそうです。

たかが言い方の違いとはいえ、

歳を取るにつれ、自分のこの国がだんだんと外国のように感じられてくるようになりました。




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