「タレントのヒロミさんが家の前の道を走ってる!」
朝8時、もうすぐ夜勤の明けの私の携帯に妻から緊急LINE。
いったいどういうことだろう?
旧Twitterで調べてみると、今毎夏恒例の24時間テレビがやっていてヒロミさんは24時間マラソンだか100キロマラソンのランナーだとのこと。
妻も私もそんな番組をやっていることも番組内でそんなマラソンをやっていることも知りませんでした。
昔はとてつもなく盛り上がった番組だったのに。もう記憶の片隅にも存在しないテレビになりました。
ついでに職場の仲間に聞いてみると、同じく職場の仲間たちも番組のことを誰も知りません。
「ふーん」
職場の意見を総合するとそんな感じです。
それにしても私たちにとってのテレビの地位がこれほどまでどん底に落ちてしまったのは、
やっぱりテレビが嘘をつきすぎたせいだと思います。
ニュースだってストーリーがあるのが基本。どこまで信じていいものかわかりません。
ヒロミさんが本当に100キロだか24時間だか走っているなんていうのは作られたストーリーで、実際に走っているなんて今ではもう誰も信じていません。
カメラが回っていないところは全部車で移動していると職場では少し盛り上がりました。
嘘の感動で集める善意のチャリティ。
しらけます。
いや、もしかしたらヒロミさんだけは本当に走っているのかもしれません。
妻がバスの中から手を振ったら、手を振り返してくれたからとてもいい人だそうです。
いや、それでもやっぱり走ってないと思います。
テレビを素直に信じるほど私たちはもう子供ではなくなりました。