街にツバメが帰ってきました。
元気に飛び回っていてなかなかじっとしてはくれませんが、たまたま電線に止まったところを近くで見てみると、全身ボロボロで汚れきっています。
当然です。
何しろ東南アジアの南の島から海を越えてここまで飛んで来たのですから。
芯から疲れ切っているはず。
私などはその昔、海を越えるどころか大阪まで、それも自力ではなく高速バスに乗って往復しただけで、もう死を覚悟するほど絶望的に疲れ切りました。
家に帰るとこの先一生4連シートの高速バスには乗らないと誓ったものです。
人間の私がこんな感じなのに、
いったいなんだってツバメは、大阪東京間の何十倍もの長距離を飛ばなければならないのか。
またなぜそれが可能なのか。
目の前をボロボロになりながらも自由に空を駆けているツバメを見ていると、人間の小ささを感じざるを得ません。。
奇跡は、私たちのけっこう身近なところを飛び回っています。