日当たりのよい雑草の下に数百匹のダンゴムシが集まりたむろしていました。
今日も多摩地方は晴れ。実家の庭で草刈りをしている時のことです。
ダンゴムシといえば日陰のジメジメした石の下にいると思い込んでいた私は不意を突かれ、腰を抜かすほどではないにしても驚きました。何しろ数百匹もいます。
小さい体なのに意外と行動範囲は広いかも。それにあの日向で集まって何をやっていたのか。
そういえばダンゴムシの生態を何も知りません。
そこでグーグルで調べてみると、彼らは人間から「不快害虫」に指定されていました。
つまり、ダンゴムシは何ひとつ悪いことをしていないにもかかわらず、見た目が気持ち悪い、ただそれだけの理由で害虫として大虐殺の対象となり、人間界には専用の殺虫剤さえ売っています。
なんと自己中な。
こんなことだから、いつまでたっても社会からいじめがなくならないのです。人間はまずこういうところから直さないと。
ただ見た目が大事なときもあります。
理由は分からないけれど「あの人なんか気味が悪いな。近寄らないでおこう」と思っていたら、後になってその人が詐欺を働いて逮捕されたなんてこともありました。
もしも、ダンゴムシが秘かに地球侵略を企んでいるとしたら、雑草の影に集合し人類を滅亡させようと着々と計画を練っているのだとしたら、
見た目だけで彼らを不快に感じて駆除する人間の直感も、あながち間違っているとはいえません。
今日、数百匹のダンゴムシ大会議を、私は見て見ぬふりをしました。別に邪魔をする理由も、ましてや殺す理由など一つもありません。
逆に、ダンゴムシには人間へ復讐する理由がたくさんあります。
ネットで調べていくと、彼らを酷い目に合わせた人間たちの武勇伝が次から次へと出てきました。
酢を使ったり、コーヒーを使ったり、空き缶で作った罠にダンゴムシを落として殺す方法などなど。
何も悪いことしていない虫なのに、、、。
実家の庭のダンゴムシの大集会は、しばらくしてからまた見に行ってみるとすでに解散。
数匹が残っているだけでした。