イソヒヨドリだと思っていた声の正体はガビチョウでした。
イソヒヨドリはとてもきれいな声で鳴く(歌うと言ってもいいくらいです)野鳥で、
高知では、高知市高須の病院の屋上、いの町の旧NTTの屋上、土佐市の銀行の屋上、日高村のスーパーサンシャインの屋上からよく美声を響かせていました。
多摩は海から遠いのでいないと思い悲しんでいましたが、いました。
きれいな声で朝、家の庭までやって来て贅沢なモーニングコールを聞かせてくれたのです。
ところがどうも違う。
多摩の「イソヒヨドリ」は声は高知のと似ているのに、歌がちっともきれいではありません。
むしろやかましい。
最初は「ああ懐かしい」「うれしい鳥が来てくれた」なんて喜んでいたのに、だんだん鬱陶しくなってきました。
多摩のイソヒヨドリは歌が下手だ。
そう結論付けて半年間、下手くそな歌を聞き続けていると、やはりどうもあまりにも下手すぎます。
聞けば聞くほどイソヒヨドリとは思えないほど下手くそでやかましい。
そこで調べてようやくガビチョウにたどり着きました。
多摩で鳴くイソヒヨドリの正体はガビチョウでした。
ガビチョウは特定外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている鳥です。
もともと飼われていたものが逃げ出して野生化した鳥なので、野鳥ではありません。
だから野鳥図鑑にも載っていません。