カラスへのまなざし

ごみ収集のバイトを始めて、

カラスに腹が立たなくなりました。

以前はカラスにゴミを荒らされると猛烈に腹が立ったのに、

今ゴミを収集していてカラスがゴミを荒らしていても、ちっとも腹が立ちません。

それはおそらく自分のゴミではないからです。

仕事中カラスがゴミを荒らしている現場に遭遇すると、

「たんと召し上がれ」。そんな気持ちです。

だいたい温かいまなざしで近づいてもカラスは自然と飛んでいきます。

問題はカラスが残したゴミの残骸。

カラスが食い散らかしたゴミは私たち収集員に片付ける義務はないそうです。

私たちの仕事は収集することであって掃除ではない。

カラス対策は住民の仕事ということが建前になっています。

ところが、

収集員の中でも街をキレイにすることに誇りを持っている人は、

カラスの荒らしたゴミの残骸を掃除しながら収集しています。

ただこういう人はとても少数のようです。

私は腰掛けのバイトですが、もし自分がプロの収集リーダーになったら、

カラスのゴミを掃除する派の収集員になりたい。

 

写真はカラスではなく他の何か。




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