夕方、八王子の上空にオスプレイが飛んでいました。
写真では小さくてわかりにくいのですが、肉眼でははっきりと見えた噂のオスプレイ。
ヘリと飛行機の中間の形が空を飛んでいるのはとても不思議で、やはり目が奪われます。
今日の2機はプロペラを空に向けたヘリコプターのような形態。音が普通のヘリとは全然違います。
パワフルな重低音。ザ・戦闘機という感じです。
ただ、夢中になって双眼鏡で眺めているのは私だけでした。道行く人たちは噂の航空機にまったく関心がないようです。八王子上空にオスプレイは珍しくないのかもしれません。(ところで双眼鏡は車に常設配備しています。野鳥観察用です。念のため)。
昔佐賀で出会った有田焼屋のおじさんが「佐賀空港にオスプレイ配備大賛成。オスプレイ目当ての観光客が増えてくれれば最高だ」と言っていたのを思い出しました。
さっきネットで調べてみたら結局佐賀空港にオスプレイは配備されなかったとのこと。
おじさんがっかり。
それにしてもオスプレイ目当ての観光客なんてこの世にいるのでしょうか。あまり聞いたことはありません。
配備反対運動だって昔はずいぶん盛り上がっていましたが、最近はすっかり聞かなくなりました。
ああいった運動にも流行り廃りがあるようです。
「オスプレイは日高村にもたくさん飛んでいます。」
これは村の野鳥を紹介する時の決まり文句で、訪れたお客さんをまずこのセリフで驚かせその後に
「オスプレイを日本語で言うと鳥のミサゴ。猛禽類のミサゴは日高村でよく観察できますが、あの飛行機はまだここまで飛んできたことはありません」と落とします。
問題は、最初にこの決まり文句を言っても誰も驚かなかったことです。
私が日高村を案内している当時ですらすでにオスプレイは古い話題となっていました。
ドヤ顔で言っていた自分が恥ずかしい。
日高村では一度だけ、鳥のミサゴが池に急降下して魚を捕まえた瞬間を目撃したことがあります。
両脚のカギ爪で20センチほどの魚をがっしりと掴み(文字通りのわしづかみ)、水面から空高く飛び上がるとそのまま山の向こうへ消えてゆきました。
その時の感動は今日見たオスプレイの比ではありません。
あの時は驚きのあまり開いた口が3日間。開いたままでした。