イノシシの生活圏を破壊する

7月2日に開催される「トンボまつり」の準備のため「渋川トンボ公園」の草刈りに行ってきました。

本来の姿は、豊かな森に囲まれた穏やかな渓流と古い石垣を持つ棚田の美しい公園です。

今は、背丈よりも高く伸びた雑草が本来の姿を完全に隠しています。

かつて棚田だった場所を草刈り機で刈り進むと、雑草だらけの中に所々、何か動物が掘り起こした跡や寝た跡、歩いた跡「けもの道」が現れ、さらに刈っていくとヌタバ(イノシシが泥浴びをする場所)が出てきたので、ここがイノシシの生活圏だとわかりました。

草刈り機で雑草を刈りまくってけもの道を消し去り、刈り取った雑草の束をヌタバに放り込んでやったとしても、イノシシの生活圏は破壊できないでしょう。

やつらはすぐに戻ってきます。

それでもイノシシが楽しく暮らしていた雑草の森を消滅させたのは、連戦連勝の相手に一矢を報いたようで少し爽快な気分でした。

イノシシの生活圏は拡大する一方で、人間の生活圏は縮小しているようにみえます。

今日の草刈りに参加した人はほとんどすべてお爺さん。

他のイベントの準備に集まるのとだいたい同じメンバーです。

この老人の皆さんが引退すれば、トンボまつり他のイベントもなくなりそうです。

寂しいか?

そうでもないです。

村史によると昔、日高村では農村歌舞伎が盛んで、村内だけでなく県内各地からたくさんの人が集まり大変なにぎやかさでした。写真を見るとディズニーランドのように人でごった返しています。

今、日高村で農村歌舞伎のことを知っている人はほとんどいません。

古いイベントが消滅しても、今の人が楽しめる新しいイベントをまた作ればいい。

オムライス街道には今、県内だけでなく四国各地からたくさんの人が訪れています。

かつての農村歌舞伎のにぎわいをオムライス街道でもう一度。

草刈り機でイノシシの生活圏を破壊するよりも、もっと効果的な人間の生活圏を取り戻す方法だと思います。




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