なめたらいかんぜよ高知の自然

「なめたらいかんぜよ」とは何かの映画で使われていた土佐弁だと思います。

ただ土佐弁で「ぜよ」は聞いたことがありません。その代わり「ちゅう」はよく聞きます。

今日は台風並みの低気圧が高知を襲っていますが、私が高知に来てまだ本格的な自然の脅威は未体験です。

桂浜から西へ走る海岸沿いの道があります。道沿いは太平洋を眺める絶好のロケーションなのに店がほとんどありません。あるのは墓地ばかり。

「なぜ店を作って儲けないのですか?」とある観光関係者に聞いたら、

「高知の自然はなめられんがよ」とスマホから一枚の写真を見せてくれました。

写真に写っていたのは荒れ狂う海。岸壁にぶつかり30メートルほどの高さに吹き上がる波しぶきでした。

「台風の時はこんなんが普通やき。海岸沿いは何を建てても全部海に壊されよる」。

高知に来て一番価値の下落した言葉が「自然保護」です。

高知の自然は保護が必要な弱いものではありません。

放っておけば植物はあっという間に家を飲み込むし、イノシシはいくら駆除しても減ることはありません。先日もイノシシが家の前の道路を歩いていたそうです。近所の子どもが「お母さん!うちの前を豚が歩いちゅう!」と叫ぶので、見てみたらイノシシが悠然と散歩していました。

不思議なのは自然が強い地域の方が気持ちが落ち着きます。自然が保護されなければならないほど弱い都会ではなぜかあまり安心して暮らせません。自然を保護しなければならないというのは正直大きな負担です。いつも近所の野良猫のことを気にしていた川越時代を思い出します。自然が自律してくれていると心置きなく自分のことに集中できます。

ただ草刈りなど面倒くさい仕事が多いのは困っています。人間を自然の驚異から保護してほしいものです。




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