その花の咲く場所を君は知らない

埼玉県秩父を舞台にしたアニメの題名のようになってしまいました。

花の名は「バイカオウレン」。咲く場所は決して人に伝えてはいけません。

植物に興味のない私にとっては信じられない話ですが、バイカオウレン(写真上)は人気の花で、マニアに知られると根こそぎ持っていかれるそうです。

小さな白い花を保護するため、咲いている場所は公開しないのが暗黙のルールのようになっています。

今日はバイカオウレンを見に山に入りました。秘密の山を歩くこと2時間。

日本の植物学者の父、牧野富太郎先生が最も愛した花。直径1センチもないような華奢な花は、木陰にひっそりと咲いていました。

知らなかったら間違いなく踏んづけていたほど小さな花です。

それにしてもわからないのは、植物を好きな人が貴重な山野草を持って行ってしまうのはなぜなのでしょう。

私はそれほど植物に興味がないのでわかりませんが、想像すると、

愛するがゆえに奪いたい。傷つけあう恋。そんなところでしょうか。

実は、バイカオウレンだけではなく希少な山野草がここにはたくさんあります。

植物好きには宝の山です。

この希少な山野草を使ってたくさんの人を呼び込もうと主張する人もいます。

本音でしょうか?

私は静かな山が好きです。今日も途中で会った人はたったの一人。

「もっとたくさん人がくればえいが」とそのおんちゃんも言いますが、本音はどうでしょう。

今の静かな環境が好きな人は多い気もします。

本音と建て前と、そして愛。

一輪の花から浮かび上がる複雑な問い。

そんなことを考えながら歩くのも楽しいものです。

山歩きの楽しみはお弁当だけではありません。

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