お座敷遊びをクールに決める

「酒は限界を超えて飲んだとき、はじめて味がわかる」。アイスホッケー部の先輩の言葉を思い出します。「端麗辛口の土佐の酒は1升8合飲んではじめて口中に甘みを感じる」。今日習った言葉です。「返杯」というまばたきよりも速いペースで永遠に酒を飲み続ける土佐の宴会文化のおかげで、気がつくと日本酒、特に隣町佐川町の名酒「司牡丹」の大ファンになっていました。アルコールの魔術です。

アイスホッケー部時代、限界の向こう側には大したものはありませんでした。終電に乗り遅れたなどその程度です。高知に来て限界の向こう側にはバラ色の文化が待っていました。

今日、司牡丹の社長さんの講演がありました。題名は忘れてしまいましたが「土佐の日本酒と食と宴会を120%楽しむ方法」そんな内容でした。ちなみに司牡丹の名前の由来は「牡丹(ぼたん)は花の王、その王を司(つかさど)る王の中の王たる酒、それが司牡丹」だそうです。司牡丹の味わいにふさわしい名前です。

日本酒の最高の飲み方は土佐で体験できます。これを体験してしまうと土佐の空と風と人情のない場所では日本酒は飲みたくなくなります。

土佐人の人情と出会ってお座敷遊びが楽しいと初めて知りました。今日は箸拳を一滴も酒を飲まず、隣に座っていた小さなおばあさんとやったのですがとても盛り上がりました。もしお酒を飲んで箸拳をやっていたら、おばあさんと何が起こっていたか想像すると怖くなります。

箸拳は少し複雑な遊びなので、社長さんがお手本を見せるために会場から誰か一緒に箸拳をやってくれる人を募りました。その時手を挙げたのが池川で地域の歴史を研究している山中さん。およそお座敷遊びとは縁がなさそうな素朴な紳士です。ところがこの山中さんの箸拳がとてもかっこいい。粋でいなせとはこのことかと思えるクールさでした。相手が社長ではなく芸者だったらモテモテだったはずです。「5」を「梅」とか言ってました。

土佐の酒は男をクールにする。

そんなことを学んだ佐川町の午後でした。

コメントを残す