錦山公園の「錦山」部分、山の道の草を刈ってきました(表題写真)。
錦山は日本でも珍しい蛇紋岩という岩でできていて、この超アルカリ性の土壌には珍しい植物がいろいろ育っています。
草刈りをする上で特に問題となるのが、こちらで「バラ」と呼ばれているトゲだらけのイバラです。これが足に絡んできてトゲが服を突き破り草刈りを邪魔します。厳しい土の上で育つと植物もトゲだらけの攻撃的なヤツが育つようです。
そんな錦山の山道を、役場が新調したドイツ製の高級草刈り機「スティール」でバリバリ刈っていると、ところどころに誰かが道を広げている場所があります。
道の両脇が掘り起こされ土がホコホコした場所。
「誰か心の優しい人が秘かに錦山公園を整備してくれている」
一瞬そんな温かいことが頭をよぎりましたが、すぐにその犯人を思い出しました。久しぶりに山に入ったのでヤツの存在をすっかり忘れていました。
それはイノシシがミミズを探して土を掘った跡でした。
西日本ではイノシシが急激に増えていて、特に高知のような山がちな地域では、さながら人間対イノシシの戦争のようになっています。戦局はイノシシ優勢。
そのイノシシが北海道にはいないという話を聞いてネットで調べると、
「イノシシは足が短いので雪に弱い」とありました。
短足なためにお腹が雪に直接触れるので、雪の積もる場所ではお腹が冷えて生きていけない動物だそうです。
高知では勇猛果敢で誰からも恐れられているあのイノシシ、高電圧の柵さえ突き破るアイツが短足ゆえに雪に弱い。
今日はイノシシの意外なかわいい一面を知りました。
ところで、ドイツ製の草刈り機スティールは最高です。
草刈り機なのにチェーンソーとしても使えます。今日は直径30センチはある松の木も切り落としました。日本製の草刈り機ではとうてい不可能な芸当です。
この高性能のせいで、
自生のドウダンツツジ、ニシキコバツツジ、ニシキアカマツ。そういった錦山固有の珍しい植物も相当な本数、スティールの犠牲になってしまいました。もちろん故意ではありません。スティールはちょっと刃が触れるだけでもスパッと伐れてしまいます。
発見と反省の草刈りでした。